▲多く用いられる表面粗さの解説▲従来の仕上記号と新JIS表面粗さの関係表3pZ1vZ4vZ1p4ZpZ5vZ3vZ5pZ2pZ2vZzRvZpZaRー−−−−山山谷谷88−−8山谷ba▲表面粗さについて表面粗さに関するJIS規格は、国際規格(ISO)の動向に対応するため2001年に大幅な改正が行われた。その新JIS(JIS B 0601−2001)での主な改正内容は以下の通りである。①旧JIS(JIS B 0601−1994)での『最大高さ』Ryが、『最大高さ粗さ』Rzに変更となる(表1※1)。② 旧JISの十点平均粗さRzが規格から削除され、新JISの附属書1によりRzJISとして定義され(表1※2)、新JISでのRzとTECHNICAL DATA③ パラメータを求める輪郭曲線は、断面曲線、粗さ曲線、うねり曲線に分け、それぞれに断面曲線パラメータ(頭文字P)、粗さ曲線パラメータ(頭文字R)、うねり曲線パラメータ(頭文字W)を規定する。1350RaℓrℓnRaRzℓrℓnhttp://www.punch-pnet.com/punch/RaWaRaRz=Zp+Zv平均線基準長さ(ℓr)0.08 0.40.25 1.250.8 412.52.540PzRz※1RyRzJIS=Zp1〜5の平均+Zv1〜5の平均0.08 0.40.25 1.250.8 412.52.540WzRzJIS※2Rz平均線基準長さ(ℓr)記号研削Gラッピング研削GLホーニングGH放電加工SPEDラップ仕上(手)FLパンチネット粗さ曲線を平均線方向に基準長さ(ℓr)だけ抜取り、山側と平均線の間にできる面積と、谷側の絶対値(山側へ折り返した値)と平均線の間にできる面積の合計を、基準長さ(ℓr)で除した値。算術平均粗さ従来の仕上記号基準長さ【mm】0.08評価長さ【mm】 0.4標準数列【μm】 0.012 0.025 0.05 0.1 0.2 0.4 0.8 1.6 3.2 6.312.52550区別される。パラメータ断面曲線パラメータ規格番号算術平均粗さ:Ra粗さ曲線を平均線方向に基準長さ(ℓr)だけ抜取り、山高さZpの最大値と谷深さZvの最大値を、合計した値。最大高さ粗さRz(旧JIS:Ry)標準数列【μm】 0.05 0.1 0.2 0.4 0.8 1.6 3.2 6.3 12.5 25 50100200基準長さ【mm】評価長さ【mm】粗さ曲線を平均線方向に基準長さ(ℓr)だけ抜取り、最高の山頂から高い順に5番目までの平均(正の値)と、最深の谷底から深い順に5番目までの平均(負の値)を、合計した値。十点平均粗さ標準数列RzJIS【μm】 0.05 0.1 0.2 0.4 0.8 1.6 3.2 6.3 12.5 25 50100200基準長さ【mm】評価長さ【mm】加工方法記号の抜粋(JIS B 0122−1978)旋盤穴あけリーマ仕上げタップ立てフライス盤面の肌の図示方法例JIS規格での面の肌の図示方法は、国際規格への対応のためJIS B 0031−2003により大幅な変更があった。しかし、一般においては従来の仕上記号や旧JIS(JIS B 0031−1994)に規定される仕上記号が多く用いられているのが現状である。よって、ここでは現在でも多く用いられる旧JISに規定される面の肌の図示方法について、金型図面でよく見受けられる内容について解説する。除去加工の有無加工無加工有加工方法記号LDDRRTM加工方法Raの値(表面粗さ)加工方法記号表1 多く用いられる表面粗さの新旧JIS規格比較新JIS規格PaJIS 0601−2001旧JIS規格JIS 0601−1994Ra=部面積÷基準長さℓr折り返し折り返し平均線基準長さ(ℓr)0.25 1.250.8 42.512.540算術平均高さ粗さ曲線パラメータうねり曲線パラメータ最大高さ粗さ:Rz(旧JIS:Ry)RzJIS(旧 JIS:Rz)最大高さ粗さ曲線パラメータ断面曲線パラメータうねり曲線パラメータ十点平均粗さ十点平均粗さ:RzJIS (旧JIS:Rz)JIS B 0601(2001)JIS B 0031(1994)JIS B 0122(1978)より抜粋ー(附属書1)表面粗さとその図示方法
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